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色彩検定1級講座泉様 (60代)/18年度冬期
2019年1月16日、色彩検定1級に合格した。立川弘幸先生、下川遥先生に講義を受け、練習し、質問し、同席した名古屋校の他の受講生の優秀な発想を知った。これなくして、合格は難しかった。あなたも、柔軟で許容性の高い立川先生達に、習ってはどうだろうか!
1級2次は、2回目の試験で合格した。
1回目(2017年度)は、第1問の色感問題の読み違えで、4つのマス目の間に貼って全問間違えたし、その他も理解不足が少なくなかった。1回目は、200点中、110点ほどだった(合格点140点)。2回目は、175点ほどだったと思う(合格点158点)。今回は、問題を見たとき、2問目以下は全問正解にしたいくらいに思ったが、2個、間違えた。1問目の色感は、仕事上、色感に縁のない私の不得意とするところだったから、前半6個中正解は半分の3個であったようだ。
1級2次の受講まで、独学だった。
私は、公式テキストのみならず、いろいろな色彩の本(理論など)を数十冊買って、そのうちいくつかを読んだが、試験とは離れてそれぞれに興味深かった(難しくて理解できないところも多い)。しかし、試験の前にはそれらの本は中断し、公式テキスト及び公式問題集のみに絞った。なぜなら、公式テキスト以外から問題は出ないからである。また、本によって概念の定義が異なることもあってこんがらがるからである。しかも、1級2次は公式テキストのみに沿った正確な知識が短時間で要求されるからである。なお、市販の問題集は3級のときに1冊買った以外、買わなかった。
概観するに、1級から3級までの色彩検定の試験は主に西洋の色彩理論のみの習得である。
日本の色彩の歴史的経緯及び理論ないし現状について、公式テキストは、日本語の慣用色や歴史の概要など導入部分に説明が終わっているから、別途、日本の配色の勉強などが必要である。現状では、日本の配色理論の本は、西洋理論を借りて説明することにならざるをえないと思われる。今後、日本の配色の現状及び理論の本の増加が文様の美を含めて望まれる。また、各種の実用品(コーヒーカップなどの陶磁器、建物の外観、服装など)について、日本美術のさらなる適用が期待される。今は、西洋美術(配色理論を含む)に比較し、少数に限定されているように思われる。
今回、自分への合格のお祝いに、新編色彩科学ハンドブック(第3版)、2011年、日本色彩学会編、東京大学出版会を買った。
なお、私の職業は、弁護士である。
総合すると、1級までの色彩理論の習得は、個人的に、芸術を見る楽しみを増加させるのみならず、仕事の上では、理想をもっていえば、現代社会のさまざまな問題点の指摘、社会変革の方向性の思考に役立つであろうと思われる。
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