カラボ色大学®トップ > イベントレポート > 岡崎中学校の生徒さんが、インタビューをしに来てくれました!
2017年12月4日
愛知教育大学付属岡崎中学校の生徒さんがカラボ色大学®に取材をしに来てくれました!
総合授業の一環として、1年生から3年生を通して、自分で決めた1つのテーマについて調査・研究をし、まとめて発表をするカリキュラムがあるとのこと。
今回リクエストいただいたテーマは【色が与える生理や心理的な影響について】。
お二人の学生さんが来てくださったのですが、スタイリストに興味がある方と、一方でバレエを習っていて、その作品の中での衣装の色彩について知りたい方がいらっしゃいましたので、ファッションに関する内容を中心に色々とお話させていただきました。
身近すぎて、多くの人があまり意識をしたことがない「色」。
「色とは何か?」「色はどうして見えるのか?」という基本的な部分から、「配色とは何か?」「どういう配色が美しいと感じるのか?」という色彩調和論についても、わかりやすくお話をしました。
もちろん、生徒さんたちが1番知りたかった「色の心理的な効果」、洋服や衣装を着たときにそれを見た相手にどんな風に伝わるのか、といった色彩心理のお話も。今回は一般的なファッションだけでなく、バレエなどの舞台上での衣装とも照らし合わせて一緒に考えました。例えば妖精役のダンサーさんは淡い緑色や水色が多かったり、娘役であればやはり女性らしいイメージを表現するために、柔らかいピンク色を使ったり!
意識して周りを見てみると、きちんと意図があって配色されているものもあれば、無意識に《何となく》選ばれている配色もあるので、街で見かけたポスターや商品のパッケージなど、「どうしてこの色なんだろう?」と考えてみることも、とてもいい勉強になります。
また実践で使える色の選び方も一緒にお伝えをしました。
例えば赤を選ぶときにも「目立たせたい」からなのか「情熱的」なイメージを出したいのか、「炎」を表現したいのかで、意味合いが異なってきます。このように《何を色で伝えたいか》を意識して配色をすることが大事です。
人には、それぞれの考え方や性格、行動、趣味などがありますが、似ている人の方が気が合いますよね。それと同じで、色にもそれぞれ個性があります。似ている方が一緒にいて落ち着く。なので、色も似ている方がまとまりがあって、違和感のない落ち着いた配色になるわけです。逆に性格が真逆な色はそれぞれの個性が強いので少し扱いが難しいのですが、まとまるとインパクトのある配色となります。
これを知っておくと実際に、毎日のお洋服のコーディネートや資料作成など配色に役立ちますので、ぜひ覚えて使っていただければと思います!
もっと色の楽しさを学んで欲しい!という事でカラボ色大学®著書の色彩検定3級参考書をプレゼントさせていただきました!色の基本や配色の基本になる便利なPCCSという表色系のことも載っているので、ぜひ活用してくださいね。
最後に「とても勉強になりました!」というお言葉と笑顔をいただけて、カラボ色大学®としても大変充実した時間となりました。今回の取材をきっかけに、もっともっと色の楽しさを知っていただけたらと思います。
岡崎中学校の皆さん、遠い所わざわざ来ていただきありがとうございました!
カラボ色大学®では「色の裾野を広げる」をテーマに、近隣学校等の生徒さんの受け入れやビジネス向けの講演、イベントへの参加などの取り組みを始めています。講演や当大学とのコラボなど、ご依頼はお問い合わせフォームよりご連絡ください。