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2017年5月14日
「創作者を支援する創作者」を理念に活動するクリエイターズグループ、箱の中のユーフォリア様が運営する《箱の中のお店》にて、「クリエイターのための配色講座」が開催されました!古民家を活かした趣のある店内には、様々なクリエイターが手掛けた作品がずらり。そんな箱の中のお店の2階が今回の会場です。
さて、この2枚の写真を見て、それぞれどのように感じるでしょうか?
同じ写真を加工して色を変えたものなのですが、季節や時間帯が変わり、見たときに感じる印象も変わって見えますよね!
このように、「色」は私たちにとってとても重要な情報源です。つまり、個人的な作品や商品はもちろん、企業のサービスや製品であってもその特徴や思いを視覚的に伝えるのに「色」はとても重要なツールなのです。
「色」の重要性を知っていただけた後は、 「色とは何なのか?」「色はなぜ見えるのか?」「色はどこから生まれるのか?」…などなど、遠い昔、紀元前の時代から日本から遠く離れた、古代ギリシアの有名な哲学者プラトンやアリストテレスが自然の中で生まれる色について、疑問を持ち研究したことから始まり、万有引力を発見したニュートン、詩人であるゲーテ、色彩教育家であるイッテンなど海の向こうのおじさんたちが一生懸命研究して導いた「色」に関する色々なことをお話させていただきました!
また、デザイナーやクリエイターの方でも「色はいつも感覚で選んでいる」「自分の好きな色合いばかり使ってしまっている」、また「どの色とどの色を組み合わせたらいいのかわからない」方など、色々な方に参考にしていただけるよう、「色の三属性」である《色相・明度・彩度》、また配色を考えるときにとても参考になるPCCSの24色相環と、彩度と明度を合わせたトーンという概念についても解説。(色彩検定3級の範囲)
熱心にメモを取ってくださる方もおり、今後作品をクリエイトする際に役立つはずです。
テクニックとして同じ色みで統一する手法であるドミナントカラーやトーンオントーン、トーン(彩度と明度)を統一するドミナントトーンやトーンイントーンといった配色手法(色彩検定2級の範囲)も簡単にではありますが、紹介をさせていただきました。講座の後半には決められたテーマに合った配色を考えるワークショップを行い、参加者全員でクイズ形式で発表!
カラボ色大学®では「色の裾野を広げる」をテーマに、近隣学校等の生徒さんの受け入れや講演、イベントへの参加などの取り組みを始めています。講演や当大学とのコラボなど、ご依頼は お問い合わせフォームよりご連絡ください。